日本の中には様々な国宝や文化財がありますが、国宝とは国家が指定して特別に保護および管理する建築物や美術品のことを意味します。
文化財は文化により生み出されたものの総称で、有形文化財・無形文化財・民俗文化財・記念物・文化的景観・伝統的建造物群の6種類があり、記念物には史跡・名勝・天然記念物の3種類があります。屋内で保管保護を行うものもあれば屋外で保存するものもありますが、美術館などのような建築物は温度管理が行われ、大切な文化財や国宝を守っています。
古い時代に作り出された数々の作品は、保存状態が良かったので劣化も少なく今の時代に残っているわけですが、保存状態が良かった理由の中には自然が湿度や温度管理を行っていたといっても過言ではないのです。たまたま保存環境が良くて状態を維持していた、保存環境が悪かったものは原形を留めていないものもあるなど、いかに湿度および温度管理が大切であるのか明確です。
今の時代に現存している国王や文化財は次の世代にも残すことが我々の使命、これを考えたときには何があっても今の状態を維持することが使命でもあるわけです。温度管理の基本は温度センサーによる監視、センサーで測定した値をマイクロコンピューターで解析して適切な温度および湿度を保つようにコントロールするなどの仕組みを持ちます。白金測温抵抗体の温度センサーを使うことで-30度から+80度までの温度を測定することができるといいます。