この記事では、工場の製造ラインや保管倉庫の温湿度計とセンサーの活用方法について紹介したいと思います。
食品倉庫を例に取ってみると、まずは食材を管理する冷蔵庫があります。この冷蔵庫にセンサーを取り付け温湿度を測定し、配線からコントローラーにデータを転送します。各センサーから集められたデータはこのコントローラで温湿度をモニタリングすることができます。このセンサーから集められた温湿度は本社のサーバーへも接続されており、そこに接続されている各クライアントでも温湿度をモニタリングすることができます。
また、センサーから集められた温湿度計データはサーバーに蓄積されデータ分析することにより、より効率的な冷蔵庫の運用が可能になります。この機器は複数の外国語にも対応し、様々な国の食品工場などでの運用することができます。また、デジタル表示される温湿度計の他に、バルブ開閉などの任意のメッセージを登録することができるので、現場で確認した社員がすぐに対応できるというメリットもあります。
近年のIoTや5Gの発展により、この分野もより自動化が進んでいます。今回、紹介した温度管理などもAIや機械学習によってより高精度の温度管理が実現するはずです。しかし、冷蔵庫のような原理的には昔と大差ない分野では、有線による温湿度管理機器もまだまだ有効ということがわかります。しかし、それらの機器に含まれる部品一つをとっても、各種電子部品や高耐久性を誇る無給油化された部品を使用したりしています。このように、一見変わらないように見える機器にも、常に最新の技術が注ぎ込まれています。