近年、IoT(InternetofThings)に無くてはならない技術の一つに、湿度計センサーの存在があります。
機械の作動状況や半導体等の保管状態に影響を与える湿度は、さまざまな場所で管理が必要とされているためです。ちなみに、IoTというのは、「モノ」のインターネットのことをいい、パソコンやスマートフォンなどを除いた、インターネットに接続された「モノ」、例えばテレビやDVDプレーヤー・デジカメ・スマートホームなどあらゆるものに実用化されている最新式のテクノロジーの一つです。
では、湿度計センサーの仕組みはどうなっているのか見ていきましょう。デジタルの湿度計センサーは2種類あり、「抵抗式」と「容量式」に分かれますが、いずれの構造も感湿材を電極で挟む形です。計測の仕方が異なり、抵抗式は感湿材の吸湿あるいは脱湿により変わる「抵抗値」を計るのに対し、容量式は感湿材の吸湿あるいは脱湿により変化する「静電容量」を計測する仕組みになっています。
湿度計センサーを選ぶには、上記の「抵抗式」あるいは「容量式」という測定方法の違いによって選択する方法の他に、「センサー素子のみのタイプ」・素子とADコンバータなどを一つにした「ICタイプ」から選ぶことも可能です。中でも「容量式でICタイプ」は優れた特徴があると言われています。小型で応答スピードが早いという点に加えて、抵抗式では計測が難しいとされる「低湿度」の条件下でも正確に計測することが可能です。