湿度によって体感温度が変わったり、製造の環境が変わったりすることは珍しくありません。
そこでよく用いられているのが湿度計です。湿度計にはアナログ式のものと、デジタル式のものがあり、それぞれ仕組みが大きく異なります。アナログ式の湿度計は綿のようなものが中に入っています。この綿を湿らせてから渇くまでの状態を調べることによって数値を得ることが出来ます。乾球と湿球を使った計測器は歴史的にも長く使われており、百葉箱の中に設置されていることもあります。
アナログ式のメリットは電力をほとんど必要としないことです。電気を確保できない環境下でも使うことが出来ます。ただし、小数点以下の数値についてはやや誤差が発生することもあります。そのため、企業の製造の際にはそれほど用いられません。デジタル式の湿度計にはセンサーが取り付けられています。そのセンサーで湿度を読み取ることによって数値が得られます。
電子制御されており、インターネットを介して情報を収集することが出来ます。そのため、製造を行う工場での管理にも活用されます。基本的には電力が必要となるので、電気を確保できる環境で使用する必要があります。センサーは長期間使うことによって精度がやや下がることがあるので、定期的なメンテナンスを行うことが大切です。適切な環境下で製造を行っていることを示すために、湿度計のセンサーを専門の業者にチェックしてもらうという企業も多いです。